節約もダイエットも「メリハリつけて楽しくやる」

ライザップのメソッドとしてもうひとつの重要なのは、「楽しく前向き」にトレーニングをする点です。これも家計改善で採用すべきことだと思います。

巷によくある節約本を読んでいると、マッチョ思想というか体育会系根性論というか、しばしば苦痛を強いて生活コストを引き下げることが謳われています。これは賢いアプローチとはいえません。苦痛を感じるガマンは一時的に行うことはできても、継続は難しいからです。

ダイエットにおいても、短期的に断食すれば一時的に体重を落とすことはできますが、それではリバウンドしてしまいます。しかも断食で筋肉量が減ってしまうと、基礎代謝が落ちてしまい、より痩せにくい体になることもあります。断食で結果的に脂肪が増えてしまうわけです。

▼たまに「自分へご褒美」をあげると長続きする

私はセミナーで「節約は楽しもう」とよくお話しします。

楽しめなければ、続ける意欲がわきません。節約の肝は「同じ満足をより安く買える方法を探す」か「必要と思っているが実は不要である出費をゼロにする」ということ。こうした節約を「発見」するのです。

いつもは行かないスーパーをのぞいて、いつもより安い値付けに気づく。ネットで最安値を探しまわる。そうした行為をおもしろがれれば、節約は楽しみに変わります。

また、ライザップでも「お肉食べられます*」と言っているように(実は糖質制限的には肉がOKなのは当然です)、何でも制限するわけではなく、メリハリをつけながら食生活を改善していくことで、続けられる食事制限になります。*RIZAP公式サイトには<糖質の少ない食材には「お肉」や「お魚」も含まれるため、RIZAPでは、控えることなく食べていただくことができます>とある。

節約でもメリハリをつけていく意識が重要です。「今日はランチ予算プラス300円だけれど、週イチは吉野家にしてトータル予算は上げないぞ」。そんな「プチ贅沢」を自分に許せれば、毎日同じ予算で食べ続けるランチより満足度が上がり、節約生活も楽しめます。さらにクーポンを使えば、お得を楽しむこともできるはずです。