定年退職を迎えると、退職金という形で2000万円、3000万円というまとまったお金を手にする。しかし、マイナス金利のあおりを受けて、預金していても利息は微々たるもの。そこで、つい手を出してしまうのが投資なのだが、そこには思わぬ落とし穴がいくつも待ち受けているのだ。
「世帯主の年齢が50歳代の世帯のうち、33.0%が無貯蓄である」――。にわかには信じられない数字だが、これは金融広報中央委員会「会計の金融行動に関する世論調査(2013年)」で明らかになった真実なのだ。それだけに60歳の定年時に手に入れられる2000万~3000万円もの退職金は、まさに“恵みの雨”ということになる。
それにもかかわらず、20年、30年と続く老後の生活を少しでも楽にしようと、退職金を元手に投資を考える人が少なからず現れる。確かに元手の金額が大きい分だけ、運用の選択肢は広がる。しかし、それは選択を誤る可能性も高まることを意味しているのだ。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告非表示で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント

