今回は金曜夜の「ベーシックキックボクシングクラス」を無料体験させてもらうことになった。このクラスでは、キックやパンチの基本の打ち方、構えや足さばきを一から教えてもらえるという。

総合格闘技のリングで活躍中の朱里選手。女子格闘界最強の呼び声も高い。

さて、少々不安気味にジムの扉を開けると……。「バシッ! ビシッ! バシッッ……!」パンチの決まる大きな音が響いていた。こ、これベーシッククラスじゃないですよね? 思わずそうたずねると、「あ、彼女はキックボクシングのチャンピオンですよ」とにこやかに田島さんが答えた。

なんと、そこで練習していたのは、美人プロレスラーで総合格闘家でもある朱里選手だった。ナットク。一般向けのクラスの合間に、練習をしに来ているのだという。惚れ惚れするキックとパンチ。強い美女、めちゃくちゃかっこいいじゃないか! 一気にキックボクシングのイメージが「痛そう」から「かっこいい」にチェンジした。

練習の時間が近づくと、会社帰りの30代から40代の男女が徐々に集まってきた。男女比は7対3といったところか。通常ここでは1クラスに15人から20人ほどの生徒がいるそうだ。

立ち方、足さばき、パンチを学ぶ

まずはストレッチ。ああ、なんだか身体を伸ばすのって久しぶり。軽くランニングをしていると、徐々に汗をかいてきた。身体が温まったら、レッグプロテクターとグローブを装着する。がぜん気分がアガる。

田島剛さんの指導で立ち方、足さばき、パンチを学んでいく。説明を聞いて、すぐに隣の人と実践。2人組になって、相手との距離や間合いを意識しながら技をしかけていった。とにかく展開が早い。私の相手は日本チャンピオンの朱里さんがしてくれた(畏れ多い)。

できていてもいなくても、とにかく見よう見まねで一通りやってみた。ついていくのにかなり必死だ。「ストレート」(まっすぐにパンチを打つ)、「フック」(横からパンチを打つ)、「アッパー」(下からパンチを打つ)……。言われた通り、どんどんやる。よくわからないが、打ちまくる。一歩下がって、パンチ。一歩出て、パンチ。次、キック。バシッ。「お、上手いですね!」と朱里さんが盛り上げてくれる(畏れ多い)。