いいアウトプットをする人は手帳を使いこなす

▼日、週、月ごとに「スケジュール」と「to do」を正確に把握する

まず、何よりも日常の時間をコントロールすることが大切ですが、その大前提として、短期的にやるべきこと、長期的にやるべきことを正確に把握している必要があります。

日常生活や仕事において時間をコントロールするためにまず必要なことは、自分の「やるべきこと(to do)」と「スケジュール」とを正確に把握することです。

to doはメールを書く、報告書を作るなど、やる時間がそれほどきっちりと決められていないものです。スケジュールとは、やるべき時間が決められているものと私は定義しています。たとえば、私の場合、会議への出席や講演、テレビ出演などがこれに該当します。その合間にto doをこなしていくのです。

そして、さらにその空き時間に、勉強や執筆など中長期的にやるべきことをやっていくのです。私の場合は、移動時間を結構有効活用しており、物書きと読書のかなりの部分は新幹線の中で行っています(もちろん、休養もしています)。

to doを月単位や、週、そして日ごとに把握して、スケジュールの合間にこなしていくことにより、多くのアウトプットを出すことができるようになりますが、そのためには、毎日、毎週、毎月のto doを書き込むことができ、スケジュールと照らし合わせることができる手帳があれば便利です(手前味噌ながら、『小宮一慶のビジネスマン手帳』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はそのために作られた手帳です)。

スケジュールが確定するたびに、もちろん手帳に書き込んでいきますが、to doについては、思いつくことが多いので、頭に浮かぶたびに、手帳のそれぞれやるべき日や週に書き込んでいきます。そうしないと忘れてしまうからです。