【3】iPhone vs Android
▼スマホの6割以上が「iPhone」という現実
中高生など十代の間でiPhoneの人気が高まっている。子供がスマホをほしがったとき、どちらを選ぶのがお得なのか。結論からいえば、iPhoneを買うのであれば発売直後、Androidを買うのであれば発売から1~2年経ってから中古で買うのがおすすめだ。
表はドコモ版の「iPhoneシリーズ」とAndroidの人気機種である「Galaxyシリーズ」の発売時の価格と現在の中古価格を比較したものだ。1年前に発売された「iPhone 6s」は、発売時と中古価格の間に約3万円の価格差がある。一方、「Galaxy S6」の価格差は約5万円で、現在であれば4万円台で中古端末を購入することができる。
一方、2年前に発売された「iPhone 6」と「Galaxy S5」の場合、「6」の価格差は約4万円だが、「S5」の価格差は約6万円で、機種間の差は縮まっていることがわかる。
つまりiPhoneは中古価格が下がりづらく、発売直後に買っても、その後価値が下がりづらい。一方、Galaxyは発売直後に価格がガクンと下がり、その後は底値で下げ止まっているという傾向がみてとれる。端末を下取りに出し、最新機種にどんどん乗り換えていきたいと考える人は、AndroidよりもiPhoneのほうが総額でのコストは安くなる可能性が高いといえる。
またiPhoneは、メーカー自体が買い換えを促すキャンペーンを行うことが多い。これまで大手キャリアでは、毎年秋のモデルチェンジにあわせて、旧機種の下取りキャンペーンを行っている。これを利用すれば、面倒な中古売買をしなくても、無駄なく最新機種に乗り換えていくことができる。
Androidの場合は、様々な企業から端末が出ていることから、iPhoneのように「秋のモデルチェンジ」に左右されないというメリットがある。2年前の機種ではなく、1年半前の機種を選ぶということができるのだ。最新機種はiPhoneと同程度の価格帯だが、1年ほど待てば実勢価格はガクンと下がる。この仕組みがわかっていれば、比較的新しい端末を、コストを抑えながら使うことができる。
各種調査によると日本で使われているスマホの6割以上がiPhoneで、その比率は世界一だ。iPhoneがトップシェアをもっているため、操作で迷えば周囲に聞くことができるし、企業のウェブサービスでもiPhone対応を前提にしたものが多い。「はじめてのスマホ」ということであれば、iPhoneがいいだろう。一方、スマホになれているのであれば、コスト面で型落ちのAndroidがおすすめだ。