内田茂一派の名が記された資料入手!
「内田茂が政治資金パーティの場で、ポツンと一人佇んでいる場面が目立つようになりました。これまでなら、国会議員、都議会議員、企業幹部がひっきりなしに挨拶をしていたのですが、一緒にいるところをマスコミに撮られたくないのか、人があまり寄ってこない。選挙が近いのはわかるが、少し可哀想な気がします」(東京都選出の衆議院議員秘書)
都議会のドンとして、大きな権勢を振るってきた内田茂。その恩恵に与ってきたはずの都議会自民党の議員たちが、「内田と近い」ことを隠すようになっている。
今回、プレジデント編集部は小池百合子都知事の陣営幹部が所持していた「内田派閥」のリストを入手した。資料横に記された大量の手書き文字が陣営幹部のものと一致していることから、小池陣営側の都議会自民党への洞察が深く窺える資料と判断し、公開に踏み切ることにした。図が、そのリストに記載された都議会議員の面々である。その多くの議員が、政治資金・活動費の使い道に大きな問題があることが報道されている。
なお、プレジデント編集部が陣営幹部に対して、資料の存在、資料に書かれていることに小池知事の意向が入っているか、などについて質問したが、「そのような資料は存在しない」という回答を得た。
これまで都議会自民党には、内田と距離が近い議員、距離を置く議員が存在すると指摘されていたが、調査した資料は存在していなかった。資料では、内田を「ドン」、川井重勇、高島直樹の2人を「大幹部」と呼称している。都議会自民党は60人の都議を擁するが、このリストが事実だとすれば、過半数の31人が内田の派閥に所属していることになり、内田の東京都での発言力、影響力の大きさを窺い知ることができる。
7月に東京都議会は改選される。小池新党によってそれぞれに刺客が放たれ、都議会自民党の内田派閥への攻勢を強めるものと思われる。