孫正義も柳井正も若い頃、大風呂敷を広げた
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年頭にあたって、「目標」それも大きな目標を持つことの大切さをお話したいと思います。
私が好きな言葉に「散歩のついでに富士山に登った人はいない」というのがありますが、人はどのような目標を持つかで行き着くところが違うとつくづく思っています。
ソフトバンクの孫正義さんは、数十年前に福岡で中古のソフトウエアを売るお店を創業しました。アルバイトを2人雇ってビジネスをしていたそうですが、あるときに2人の前で、「この会社は将来、豆腐を1丁、2丁と勘定するように、1兆、2兆という単位のビジネスをする」と語ったそうです。そのとき2人のアルバイトは、「この人どうかしている」と思って辞めてしまいました。しかし、現実には、ソフトバンクの売上高は10兆円に迫る会社となっています。
ファーストリテイリングの柳井正さんも「大きな目標」を持つことの大切さを『経営者になるためのノート』で説いておられます。売上高1兆円を目指していましたが、前期の売上高は1兆7000億円です。
皆さんはどんな目標をお持ちですか。
安定した企業に勤めていると、目標を持たなくても、毎日が無事に過ぎていきますね。しかし、それは、せっかく達成できる人生の目標を忘れてしまうことにもなりかねません。毎日、目の前のことを一所懸命にきちんとこなしていくことはとても大切なことです。
しかし、それでは毎日必死に近所を「散歩」しているだけかもしれません。
アメリカのルーズベルト大統領は「足は大地に目は星に」とおっしゃっています。せっかく、一所懸命働くなら、何か目標、それも遠くにある大きな目標を持ってそれに向かって進んでいくほうが、人生がより充実するのではないでしょうか。