対戦ゲームのおすすめとして集まったのは4アイテム。参加者にこれらを一通りプレーしてもらった結果、好きなゲームが分かれた。カードゲーム系では、「アルゴ」と「コヨーテ」があがった。アルゴは、ふせられたカードの数字を推理するときに、他のプレーヤーとの会話のやりとりを総合的に判断して駆け引きするゲーム。
「通っていた学童保育でよくやっていました。数字に親しむきっかけになりました」(Kさん)
コヨーテは他の人のカードと自分のカード(見ることができない)の数字を足した合計の数をめぐるゲーム。「計算力はもちろん、周囲の人の情報を整理して、自分のカードの数字を推理するので論理を組み立てる力がとても鍛えられます」(Oさん)。
ボードゲーム系でのおすすめは、「ブロックス」と「立体四目ならべ」。
「ブロックス」は、それぞれのプレーヤーが持つさまざまな形のピースをできるだけ多くボードにはめこんだ人の勝ちとなる、陣地とりゲームだ。
「自分の領地を広げる方法を考えるうえで図形感覚が磨かれますし、視野を広く、攻めと守りの両方を考慮する思考力が養われます。算数の問題文にある条件にしっかり配慮するような意識が培われると思います」(Kさん)
「立体四目ならべ」は名前の通り、白木と黒色のコマを交互に置いて、立体的に四目並べをするゲーム。
「紙でやるのと違い、3次元の斜めなども考えないといけないので複雑で面白いんです」(Mさん)
東大も慶大も数学科は女子が少ないという。女子は算数が苦手なのだろうか?
「そんなことはありません。日本では数学の女性教員は少ないですが、海外では多いんですよ。“女の子が数学を勉強して何になるの?”って思っている人もいるようですが、算数や数学はいろいろな分野に応用ができるので、ぜひ数理女子のサイトなどを見て算数の楽しさを感じてほしいです」(Yさん)
5▼algo(アルゴ)
ふせてある対戦相手のカードの数字を推理して当てる脳トレ系ゲーム。算数オリンピック委員会や、第1回数学オリンピック優勝者・数学者ピーター・フランクル氏らが共同で発明・開発。集中力・記憶力・分析力が身につき、論理的思考能力の向上が期待できる。
[対象]子供から大人まで/1543円税込み/[発売]学研プラス
6▼コヨーテ
各自1枚の数字カードを引き、自分だけ見えないように持つ。他の人のカードの数字を参考に、全員のカードの数字の合計を推測し、その数よりも小さい数を順番に言っていくゲーム。
[対象年齢]10歳~/1800円+税/[発売]ニューゲームズオーダー
7▼ブロックス
縦横各20マスのボードの上に各色21個の形の違うピースを交互に置いていく陣取りゲーム。ピースとピースの角をつなげてテリトリーを広げる。最終的に配置したピースのマス目が最も多い人が勝者。ピースは4色あり2~4人で対戦可。
[対象年齢]7歳~/2800円+税/[発売]マテル・インターナショナル
8▼立体四目ならべ
自分の玉(白か黒)を縦横斜めいずれかで4つ連続で並べたら勝ち。立体的な思考で攻めたり守ったりできるかがカギ。ルールが簡単なので小さい子供も楽しめて、短時間で決着がつく。何度プレイしても飽きない奥深さがある。
[対象年齢]6歳~/1200円+税/[発売]平和工業