使用するノートは、B5サイズで、表紙の厚いリングタイプ。B5をすすめるのは、手帳では小さすぎるが、A4サイズでは大きすぎて持ち歩きに不便なため。表紙の厚いリングタイプは、ページをくるりと回すと表紙が支えになり、通勤電車の中など狭い場所でも書きやすい点が魅力だ。
考えたいテーマがあれば、思い浮かんだことを見開き2ページに書きこんでいく。言葉と言葉は線や矢印でつないで関連づけ、図やフローチャートにする。図解を意識すれば、考えていることが構造化されて、後で見直したときも一目で理解しやすい。
「ページに収まりきらなければ、次の見開きも使います。同時にいくつかのテーマを考えるときは、後から書き足すことを考慮して、あらかじめ次の見開き2ページを空けておき、見開き4ページごとにワンテーマで書き込みます」(午堂登紀雄さん)
図解やフローチャートを多用することを考えると、ノートは無地、あるいは薄い方眼がいい。罫線があると、罫線に引っ張られて文章中心になり、自由な発想の妨げになる。
一度書いた内容は後から見直して、気づいたことを書き加えていく。時間を置いて見直せば、最初に書いたときには思いつかなかったアイデアが浮かんでくることもあるからだ。追加で書くときは、ペンの色を変える。最初は「黒」で書き、2回目は「赤」、3回目以降は「青」というように時系列で色分けすれば、前回どこまで考えたのか、またどこをどう修正・変更したのかといったことが一目瞭然になる。