あなたはどうして話すのだろう。人を叱るためか、物を頼むためか。最も重要なことは、「誰に」「なにを」ではなく、「なぜ話すのか」である。相手や場面に応じ、目的をみつめなおすことで、話し方は劇的に変わる──。
人間は「物語」がとにかく大好き
「いいスピーチ」とはなんでしょう。感動する話か、反省を促すエピソードか、あるいはチームの気持ちを一つにするような物語か。プレゼンテーションであれば相手を説得する、という明確な目的があります。けれど、スピーチでは状況や役割、場面によって目的が変わります。目的がわからなければ、「いいスピーチとは何か」という問いには答えられません。
私は長年、広告のコピーライティングやスピーチ原稿の執筆を手がけてきました。いずれの仕事でも、「目的(Why)」「内容(What)」「手段(How)」の3段階で考えます。一番重要なのは、その広告やスピーチの目的である「Why to say」を考えること。次に「何を話すか」という「What to say」を決め、最後に「どう表現するか」という「How to say」を検討します。
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