スライドには、説明する内容をそのまま書くことはしない。あくまでも口頭説明のための補足資料と割り切ることだ。そうすれば、文字の入れすぎを防ぐことができる。文字を入れすぎると、「見えない」「読み疲れて集中力が落ちる」という結果を招く。そうした失敗を防ごうと、紙に印刷して配れば、今度は説明を聞いてもらえなくなる。これでは本末転倒だ。

解説3:タイトル、目標、目的、内容、スタッフ、スケジュール、課題。この7枚が決まれば漏れのないプレゼンができる。中身を濃くする場合には7枚のどれかを掘り下げていけばいい。また、1枚のスライドで話す時間は3分が目安。30分のプレゼンでは10枚を基準に考えるといい。3分は想像以上に長い。自信がなければ、あらかじめ話す内容をまとめておくのがいいだろう。
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解説3:タイトル、目標、目的、内容、スタッフ、スケジュール、課題。この7枚が決まれば漏れのないプレゼンができる。中身を濃くする場合には7枚のどれかを掘り下げていけばいい。また、1枚のスライドで話す時間は3分が目安。30分のプレゼンでは10枚を基準に考えるといい。3分は想像以上に長い。自信がなければ、あらかじめ話す内容をまとめておくのがいいだろう。

プレゼンを成功させるスライドを作るには、とにかく見やすくすること。あくまでも主役は口頭の説明と考えて、個条書きやチャート図、グラフなどの図解を多用する。一枚あたりの情報量を減らすことで、一目で理解できるように心がけよう。

解説4:企画書は順を追って論理的に説明されていればいい。奇をてらう必要はない。逆に、プレゼンは相手によって説明の順番を変える必要がある。テーマへの関心が低い相手には、最初にインパクトのある結論を持ってきて、「つかむ」のがいい。一方、関心の高い相手には、結論を最後にもってきてじっくりと説明を進めていくのがいい。スライドを「めくる」なかで、「次は何が?」と聞き手に期待させる構成を心がけたい。
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解説4:企画書は順を追って論理的に説明されていればいい。奇をてらう必要はない。逆に、プレゼンは相手によって説明の順番を変える必要がある。テーマへの関心が低い相手には、最初にインパクトのある結論を持ってきて、「つかむ」のがいい。一方、関心の高い相手には、結論を最後にもってきてじっくりと説明を進めていくのがいい。スライドを「めくる」なかで、「次は何が?」と聞き手に期待させる構成を心がけたい。

また、プレゼンの成否はスライドの順番をどう構成するかにも大きく左右される。企画書を読もうとする人は、採否の判断を下すため熱心に読む。ここでは構成のよし悪しより、企画の中身が問題となる。一方、プレゼンは、相手の関心を引いて企画書を手にとってもらえれば成功したといえる。

極論すれば、プレゼンでは、中身を正確に伝えることより、企画への期待を高めることに重点をおくべきなのだ。「初頭効果」「新近効果」といった心理学の知見を踏まえて構成を練り込めば、会議の場でも注目を集めるはずだ(図4参照)。