日本でも年内にはApple Payがスタートする?

日本はSuicaやEdy、おサイフケータイに代表されるように、非接触ICカード決済/モバイル決済で先行していた国だ。ただその仕組みはドメスティックであり、またクレジットカードでの利用は少ない。

日本の場合、非接触ICカード決済はさまざまな形で、もう10年近くにわたって広く使われている。海外の事例と違うのは「プリペイドカード」が軸であり、クレジットカードでの利用はまだ多くない、ということだ。少額決済が中心で、高速な処理が必須である「Suica」に代表される交通系決済では、日本で採用されている仕組みが理に適っている。クレジットカードでの決済頻度が低いため、NFC+クレジットカードを軸としたタップ&ペイは、導入のモチベーションが低いのが実情ではある。

しかし日本においても、店舗のクレジットカード決済端末は、非接触ICカードを軸としたものに変わりはじめている。偽造カード対策として、非接触ICカードは非常に有効だ。また、海外からの旅行客が増えれば、同じサービスが使えるようになることが求められる。日本はクレジットカード決済が出来る店舗が少なく、旅行者からの不満が多いと言われており、2020年の東京オリンピックに向けて、クレジットカード決済が利用可能な店舗の量を増やす計画になっているが、それによって非接触ICカード対応の端末の普及が進みつつあるという面もある。

諸説あるが、Apple Payについては2016年中にも日本でサービスが始まる、との観測がある。実際には、Apple Payに対応すれば自動的に他のタップ&ペイへの対応も広がる可能性が高く、だとすれば、前述のような諸外国での状況は、日本でも実現されるだろう。

タップ&ペイを使う人が増えるかはともかく、クレジットカード決済が「サインから暗証番号」に変わっていくのは間違いない。ネット通販でも今後は、サービス側にクレジットカードの番号を登録しないで、Apple Payなどを併用する例が増えそうだ。

この辺の常識の変化は、1年から2年程度で当たり前になってくるのではないか。筆者はそう予想している。

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