「よい財布に共通するのは、外見がキレイなことと、中身はお札の向きが揃っていて1万円札から1000円札まで金額順に整理されていること。レシートや領収書も決められた場所にあってスッキリしています」と山口さん。

不要になったら解約しよう

新品でなくても、適切な手入れがしてあればいい。中身をスッキリさせるには、まず減らすことだ。たまった領収書やレシートは週に一度整理する。経費として提出する領収書を別のファイルに移し替えるのは、有名芸能人もやっていることだという。プライベートで使ったレシートは自分の買い物履歴を見直すために使いたい。「今週はお酒を買いすぎてしまった」など反省材料にもなるからだ。

財布のスペースは有限だ。余計なものを入れないために、キャッシュカードやクレジットカードの枚数も少なくしたい。持ち歩くカード類が多いほど、紛失したときに再発行する手続きが煩雑になり、そもそも、自己管理ができていない証拠にもなる。

「学生時代に使っていて今は使わない銀行のキャッシュカードを持つ人もいます。生活習慣が変わり、不要になったら解約しましょう」(山口さん)

また、一定の残高がないと「口座維持手数料」を引き落とす銀行もあるので注意が必要だ。

割引券や無料券、レシートやポイントカードが多く入った財布もNG。山口さんは、店のポイントカードをむやみに増やさないことを勧めている。ポイントを貯めるとお得感はあるものの、「実は還元率はほんの0.5~1%、年間100万円使っても5000円から1万円。月々だと417円にしかなりません。また、同じ店でそこまで買い物する人は少ないので、使わないポイントカードは家で『お留守番』させておきましょう」(山口さん)

いざというとき持って出るのを忘れても、この程度の還元率だと思えば諦めもつきやすいのだ。