アサヒビール名古屋支店の倉地俊典支店長は朝礼やミーティングのたびに部下の営業トークを指導する。なかでも彼が「重要だ」と指摘しているのが、営業マンが得意先に行ったときの第一声、つまり「第一トーク」である。第一トークが魅力的であれば、得意先は仕事の手を休めて、営業マンの話に耳を傾けてくれるからだ。

「事務的な連絡でも、上手い人と下手な人がいる。朝礼も営業トークの練習の場になります」(倉地氏)

「事務的な連絡でも、上手い人と下手な人がいる。朝礼も営業トークの練習の場になります」(倉地氏)

「営業マンの成績を決めるのはトークです。だから、私は『トーク磨き』を通して、彼らを徹底指導します。なぜトーク磨きを始めたかといえば、そのきっかけは商品に対する部下の表現力が拙いものだったから。

(山口典利=撮影)