週末だけでなく、平日も家族へのサービスデーを企画したり、仕事帰りにカフェに立ち寄って読書したり、フィットネスジムやスクールに通ったり。そうした幸せ時間を拡大するために必要なこと。

それは、「水」を蒸発させることだ。

「つまり、仕事にかける時間を効率化によって、短縮するしかありません。さっさとやって、早い時間に帰る。仕事ができる人ほど、午後7時退社などと決め、それを実行できるよう逆算して毎日の計画を立てます。もちろん、残業せざるをえない多忙な日もあるでしょう。それでも週2日は残業しても、残りの日は定時に退社できるよう努める。また日々のスケジュールだけでなく、1週間単位、1カ月単位で仕事とプライベートの時間配分バランスを調整すれば、仕事べったりということは減るはずです」(古川氏)

自分にとっての幸せ時間とは何かを改めて問い直すいい時期だろう。その優先事項を実行できるよう、時間を浪費する行動のベースにある心理(下記参照)にも注意して日々を過ごしたい。

【時間を浪費する行動のベースにある“6つの心理”】

(1)リラックスしたい
時間浪費行動 ⇒ テレビ、ネットサーフィン、食べすぎ、タバコボーッとしてしまう

(2)人とつながりたい(嫌われたくない)
時間浪費行動 ⇒ スマホ(SNS、LINE など)、飲み会、ゴルフ、暇さえあれば雑談(油を売る)

(3)刺激が欲しい
時間浪費行動 ⇒ ゲーム、ネットサーフィン、無駄遣い・衝動買い

(4)嫌なことを忘れたい
時間浪費行動 ⇒ ゲーム、飲み会、夜更かし(背景にあるのはクヨクヨ)

(5)プレッシャーから解放されたい
時間浪費行動 ⇒ 仕事先延ばし、飲みすぎ

(6)完璧でないと気が済まない
時間浪費行動 ⇒ プレゼンの資料づくりに必要以上に懲りすぎる

※出所:古川武士さんへの取材に基づきプレジデント編集部が作成

古川武士
関西大学卒業後、日立製作所などを経て、オリジナルの習慣化理論とメソッドを開発。個人向けセミナー、コンサルティング、企業セミナーなどを多数開催。著書に『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』など。
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