3年以内の上場を目指す

FiNCが主催したウェルネス経営共同記者会見。ウェルネス経営に賛同した横須賀市吉田雄人市長、日本交通川鍋一朗会長、吉野家川村泰貴社長、リンクアンドモチベーション小笹芳央社長。

【田原】なるほど。最後に、今後の事業展開を教えてください。

【溝口】私たちは「Wellness&Beauty」の新しい世界をつくりたいと考えています。ウェルネスは、心と体の健康です。これをまずは私たちのサービスを通して無料で提供します。そしてその先の幸せなライフスタイルを提案して収益化を図ります。たとえば美容で化粧品を販売したり、体にいい食品を販売する、あるいはアクティブな暮らしのために旅行サービスを提案してもいいのかもしれません。そこはこれからいろいろなトライができると思っています。

【田原】上場も考えていますか。

【溝口】3年以内の上場を目指しています。大きな会社になれば世の中に与える影響力も大きくなるので、やはり規模は追求したい。また、川上から川下までさまざまなサービスを届けるにはM&Aも必要。ゆくゆくはホールディングカンパニーにしたいです。

【田原】分かりました。頑張ってください。

溝口さんから田原さんへの質問

Q. 80代とは思えない。元気の秘訣は何ですか。

【田原】健康に気を使ってやっていることは、とくにないです。それでも毎日取材で飛び回ることができるのは、好奇心が旺盛だからでしょう。僕は新聞を朝日、毎日、産経、読売、日経、東京の6紙とっています。じっくり読むと、内容が食い違っていることがあるのですが、そうした箇所を見つけると、もうウズウズしてくる。誰がどこで本音を漏らしたのか知りたくて仕方がないので、すぐに電話をかけて記者や政治家、経営者に直接会いに行きます。だからくたびれている暇はないんです。

ほかに健康の秘訣があるとしたら、能天気なことですね。世の中をよくしたいという思いはありますが、それより好きなことをやっているだけという気持ちが強いから、悩まないんです。僕は昔からストレスと無縁。80歳を過ぎても元気なのも、そのおかげでしょう。

 

田原総一朗の遺言:「能天気に生きろ!」

田原総一朗
1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所入社。東京12チャンネル(現テレビ東京)を経て、77年よりフリーのジャーナリストに。若手起業家との対談を収録した『起業のリアル』(小社刊)ほか、『日本の戦争』など著書多数。
(村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影)
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