また、男性は馴染みのバーで飲んだり、行きつけの店でランチを済ませることが多いのに比べ、女性は新しいお店を開拓し、その情報を共有しようとします。
加えて、男性はプライドの生き物なので、店員さんにいい恰好をしたがる。服を買いにいって、試着だけして帰ることがなかなかできませんが、女性はプライドより実利を取るので、何着試着しようとも、気に入らなければ、何も買わずに平気で帰ります。
つまり男性にとって、仕事を離れた領域での数字(主に、「値段」)は、細かく、面倒臭い存在以外の何ものでもないので、『どっちだっていいことに、女はなぜこだわるのだろう』とすれ違いが起きるのです」
しかし、最近は単なるすれ違いだけでは済まないようである。特に勘違いしていて危ないのが40代、50代の男性だと伊東さんは警告する。
「羽振りのいい男性がモテるというのはひと昔前の話です。考えもなしにお金を使う男性は、ただの困りものと思われてしまいます。その点、イマドキの若い男の子はシッカリしています。そういう意味では女性型だと言えます」
せっかく夫婦で買い物に出かけても、ケンカになることもあるはず。
「奥さんと一緒に買い物に出かけて意見が分かれたときは、奥さんの意見にぜひ耳を傾けてください。つい反論したくなりますが、結果的には奥さんの言うほうが正しかったと打ち明ける男性は多いのです。戦うよりも参考にすることです」
伊東さんは念を押した。