田川家●40代/年収600万円台
[夫]44歳 建設会社[妻]45歳 専業主婦[子ども]長女(公立小4年)10歳/長男(私立幼稚園年長)6歳
[年収]553.2万円(手取り)[月収]33.6万円(手取り)[ボーナス]150万円

家計再生コンサルタント 横山光昭先生のアドバイス

ファミリー世帯の出費は、子供の成長に応じて大きく変動する。最もお金がかからないのは、誕生から公立の中学校に通っているまでの間。この期間に教育費をしっかり貯めておくのが家計管理の鉄則だ。

もちろん、貯蓄は収入額によるところも大きい。年収600万円はゆとりがあるとは言えないものの、やり繰り次第で貯蓄は可能だ。もし、貯められない状態が続くなら、生活のスタイルから見直す必要があるだろう。

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田川家のレッドカード家計簿

事例の田川さんも夫の収入が30万円以上あるにもかかわらず、赤字を出すことがしばしばだ。さまざまな節約技にチャレンジしても、一向に出費が減らないと嘆く。その元凶の1つが、休日のショッピングセンター通いだ。

食料品や衣料品から子供の遊び場まで備えた大型ショッピングセンターは、子連れで行くにはうってつけ。休みの日には夫を休ませてあげようと、子供2人を連れて日がな1日、ここで過ごすという。

無駄遣いをしないように、おにぎりや手作りおやつを持参しているが、大雑把な性格もあって、子供にねだられるとつい買ってしまう。たとえそれが安いものでも、塵も積もれば……でそれなりの出費に。田川さんの家計にはその“チリツモ浪費”が少なくないのだ。

毎日のスーパー通いも浪費につながる危険な行動パターンだ。特売品を見ると「買わなきゃ損」と買い込み、結局、腐らせて捨ててしまう。1度、使っただけの調味料が冷蔵庫でごまんと眠っているため、電気代も余分にかかる。

家族4人で、子供がまだ小さいのであれば、食費は5万円程度が妥当だが、スーパーに日参する田川さんは、その倍以上を使っている。細々とした無駄遣いが赤字を招いているのだろう。