石油元売り2位の出光興産と5位の昭和シェル石油は7月末、経営統合の協議入りを発表した。統合の立役者が、昭和シェルの亀岡剛社長兼最高経営責任者(CEO)だ。
昭和シェル石油社長 亀岡 剛(AFLO=写真)
昨年12月、出光による昭和シェル買収の動きが表面化するも、その後両社の交渉は停滞。昭和シェルの特約店から「出光の子会社になるのか」との反発が強まったことが響いた。3月には出光と交渉していた昭和シェルの香藤繁常会長兼CEOが退任、「協議中ならトップは代わらない。あの買収話は流れた」(大手証券)との観測も強まる。6月には3位の東燃ゼネラル石油が昭和シェルとの経営統合に名乗りを上げたが、亀岡氏が最終的に選んだのは出光だった。
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