【5】SNSやネットサーフィンより、読書に費やします
一般のサラリーマンは手元にスマホがあると、つい見てしまうでしょう。休日の自宅や平日のオフィスでも(許されれば)、ネットサーフィンしてしまう人も多いのではないでしょうか。でもお金持ちの方たちで、時間つぶしにSNSをのぞいたり、ネットサーフィンする人はいません。
40代、50代であればスマホで情報を見る人も少しはいますが、60代以上ではまずいません。理由の1つは、総論にも触れられているように、ナマの情報以外、信用しないからです。と同時に、ネットの情報を見る時間をムダと思っているからです。
そんな時間があれば、読書をします。それもサッと読める文庫や新書ではなくハードカバーの単行本です。
内容は古典や歴史ものです。『論語』など古くから人間の本質や、人の生きる道を説いたような古典を好む人もいますし、戦国武将ものを好む人もいます。また、戦中に子ども時代を過ごした方は第二次世界大戦にまつわる書物がお好きなようです。たまに、そういう方から「キミは靖国参拝はどう思うかね」と問われ、答えに窮したこともあります。
【6】お金持ちの方たちは資産を増やすことよりも、減らさないことに気を使います
株式の売り買いのタイミングをいつも気にしていたり、デイトレーダーのように四六時中、株価の動きやマーケット情報にくぎ付けということはありません。資産の運用管理は私たちのようなプライベートFPに任せてしまうケースが大半。ただし、インフレに関する情報には敏感で、世の中がインフレになるのを恐れています。所有する資産の価値が下がることを非常に嫌がるのです。そういう方たちは金融資産がある程度たまってくると、金を買ったり、国内の不動産を買って資産を移し、インフレに備えています。