中国の旧正月(春節)や桜のシーズンが来ると、中国客の“爆買い”報道が恒例になっている。中国メディアによると、今年の春節に彼らが最も熱心に購入したのは、ドラッグストアで販売されるOTC医薬品(処方箋の不要な市販薬)や化粧品だったという。

なぜ彼らは日本のクスリや化粧品を買いたがるのか。それを知るヒントとなるのが、『東京コスメショッピング全書』(中国軽工業出版社 2014年)という中国書だ。日本の優れた医薬品や健康・美容商品、化粧品をジャンル別に選んでカタログ風に分類し、解説した案内書である。

著者は台湾出身のドラッグストア研究家の鄭世彬氏。彼が台湾で書いた本が、中国の出版社の目にとまり、簡体字版として刊行された。ドラッグストア関係者の話では、同書を手に来店する中国客の姿が多く見られるという。