今いるポジションによって、読むべき本は変わってくる。次なるステージに向かう階段を順調に上るためにも、現在の足場をしっかり固めるための指南書を手に取りたいものだ。
クリエイティブ・ディレクター、アート・ディレクター 
佐藤可士和氏

企業や商品のブランディングの仕事をする僕に課されたこと、それは「変化し続ける」ことです。だから、新しい発想を生み出すため、書籍やアート、人との会話を通じ、常にユニークなポイント・オブ・ビューを探しています。

その心構えは、企業の中堅層も同様でしょう。組織の不可欠な戦力となるためにはキープ・チェンジング。代わりの利かない人になるために、それまでにない視点を獲得するのです。

例えば、『ユダヤの「生き延びる智慧」に学べ』では、日本・日本人の世界のなかでの「立ち位置」がよくわかり、思わずハッとさせられます。企業活動であれブランディングであれ、結果的に世界のイニシアチブを握るのは一神教の欧米諸国。彼らにとって八百万(やおよろず)の神がいるとされるニッポン、いわば宗教観の違う国は特殊に見えるようです。