計算するのが面倒くさい人は……

このように、「老後のためにいくら貯めておけばよいか?」というのは、その人の生活や年金額、支出、退職金の有無などによって大きく変わります。

3000万円貯めなきゃいけない! と思うと大変ですが、少なくともあと700万円を自分で準備したら最低限はなんとかなる! と思うと、気持ちが楽になりませんか?

不安要素を考えると、年金額は今後減少していきますし、物価は上昇することでしょう。でも、不確定要素を並べて心配するよりは、まずは最低限の目安を持つことで、具体的な貯蓄目標ができるはずです。

「計算の考え方はわかるけれど自分で計算するのは面倒くさい」という方には、無料で使って頂けるアプリ「あんしん老後の貯蓄計画プラン」 http://www.fp-will.jp/application.php があります(著者配信)。こちらには、退職金や老後の生活費などの平均値が載っているので、想像がつかない金額については平均額を使って必要な老後資金を計算することができます。

シングルバージョンとご夫婦バージョンがあるので、退職までに貯めたい金額の目安を知るには、カンタンにシミュレーションできてとても便利です。

老後準備は誰しも必要なものですが、漠然とした不安を持ち続けたり、平均額を貯めなければ老後生きていけない! という思い込みは厳禁です。「自分自身の老後生活」についてまずは考えてみてくださいね。本当に必要な自分の老後資金と目標貯蓄額がわかれば、2015年から安心して老後準備のスタートがきれますね。

【関連記事】
共働き家計「2つの財布」の落とし穴
なぜ“小遣い0円妻”は老後の備えを食い潰すのか
お金が貯まらない理由は、夫婦の会話にあった!
年収別シミュレーション「賃貸vs持ち家」どちらがいいか
なぜ、20代の貯金が自分の人生を左右するのか