年の瀬も迫り、そろそろ家の片づけをしなくては、と思っている方も多いのではないだろうか。そこで、近年の片づけ本のベストセラーを紹介しながら、片づけの極意をかいつまんでお伝えしたいと思う。片づけが行き詰まったときにぜひ実践していただきたい。

まず、2009年にヒットした『新・片づけ術 断捨離』(やましたひでこ著/マガジンハウス)、『断捨離のすすめ』(川畑のぶこ著/同文館出版)。10年の流行語に選ばれるほど流行したこの言葉のルーツは、心の執着を手放すヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」で、この考え方を片づけに応用したもの。まずは物を断つこと(断)、そして一つ一つの要不要を吟味して、心の執着とともに手放すこと(捨)、これを繰りかえすうちに、家の中だけでなく、心も軽やかに調う(離)というものだ。つまり、片づけとは、単に家をすっきりさせるだけでなく、物を手放すことで心の執着から自分を解放させていくプロセスなのだ。捨てるのがためらわれるときは、「物を捨てるのではない。執着を捨てるのだ」を念頭にどんどん捨てていこう。

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