また的中した飯島勲の大予言!

写真=時事通信フォト

「また飯島さんの予言通りになりましたね」と、霞が関の官僚から指摘を受けて、何の話をしているのかと聞くと、11月2日に放送された「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)での私の発言だった。関西のローカル番組だったので、東京の人が知っているとは思っていなかったが、インターネットで大きな話題になっていたらしい。番組で、私は次のような話をした。

「11月17日前後には7~9月の経済状況が明らかになる。それを受けて総理は消費税を10%に上げるかどうか決断する」「その後、思い切って衆議院を解散して、12月14日に投開票。24日に内閣改造、予算は越年で組む」

私の発言の意図は、国会で「うちわ」「明治座での観劇」など、国民生活とは一切何の関係のない議論を、野党が続けていることに腹が立っていたからだ。野党としては安倍政権に泥仕合を仕掛けることで内閣支持率を落とす狙いなのだろうが、そんな反則技を使ってくるのならばと、こちらとしても議論を正常に戻すための牽制球を投げ込んだつもりだったのだ。選挙準備を一切してこなかった野党のことだ、多少は危機を感じてまじめな政策議論に戻すかと考えたが、それは叶わなかった。

事実、野党は、何の準備もないままに、総選挙に突入することになった。野党間で選挙協力を進めたいのはわかるが、政策が違う政党が選挙のために手を組むことを、普通の感覚では「野合」という。このままでは選挙後に建設的な意見などまったく言わない反対のための勢力ができることになるだろう。

私はこれまで言葉を重ねて、野田佳彦前総理を中心に野党再編を行い、将来自民党から政権交代しても日本が危ういことにならないような勢力をつくるべきだと述べてきた。やはり選挙を前にするまで何もしなかった、できなかったというのは、悲しい政治家の性(さが)だと思う。

9日公示の21日投票と2日公示の14日投票の2案が取り沙汰されていたが、私は「2日公示の14日投票」を支持した。公明党、予算編成の都合などを勘案し、さらに野党にこれ以上選挙の準備をさせないためだ。12月14日に投票となれば、12月23日の天皇陛下の誕生日には動くことはできないので、24日に内閣改造し、27日に国会を召集し、予算編成は越年となる流れとなる。越年では予算編成が遅れるではないかという向きもあるだろうが、第2次安倍内閣の最初の予算編成も越年して成立していることから考えても、その批判は当たらないだろう。国政の停滞は最小限度となる。