将来「下の世話」をしてもらうため毛を駆逐
アヤさんが言うハイジニーナとは、アンダーヘアがまったくない、いわゆるパイパンのこと。hygine(=衛生・清潔)が語源となった言葉でムレやニオイもこもらず衛生的、かつムダ毛を気にせず下着や水着も自由に選べると若い女性の間で密かに話題となっているそう。
ちなみに、ブラジルやオーストラリア、欧米ではアンダーヘアの脱毛はもはや一般的。だが、ここは日本。まだまだ下半身に毛が生えていて当たり前なのだ。そんななか、外国人張りのハイジニーナを目指している女性に話を聞くことができた。
脱毛歴5年のミカさん(35歳)。ダンサーでもなければAV女優でもなく、風俗で働いたこともない、一般企業に勤めるOLだ。
「私も最初は手足の脱毛だけでした。たまたま担当していたエステティシャンの彼氏がイタリア人で、『外国人は、男女ともに多くの人がアンダーヘアのお手入れをしているんですよ』と。当然、そのエステティシャンのアソコもツルツル。なんでも、ラクでいいのと、いずれ歳をとって介護されるときに、ちゃんとお手入れしているほうがいいとか。あぁ、そうか。ビキニを着るためや、おしゃれのための脱毛ではなく、私の場合は排泄や生理、いずれ介護されるようになった時のために脱毛をする。なぜか、そうふんぎりをつけたわけです(笑)」
とはいえ、アンダーヘアをすべてなくすことに違和感は?
「とりあえず試しに、トライアングルゾーンの形を整える程度に脱毛しはじめたんです。菱形にしてみたり、たまご型にしてみたりと、やっているうちに面倒になっちゃって、結果『全部、無くしちゃってください』と」(ミカさん)
毛があるべきところに無い状態に恥ずかしさはないのだろうか?
「よく聞かれます。『なんの必要があってそんなところを脱毛するの?』とか『温泉に行ったとき恥ずかしくないの?』とか。でも、私からしてみれば、ワキ毛と一緒でアソコに毛があることのほうが全く意味ないと思う。温泉で人目が気になればタオルで隠せばいいだけのことですよ」
トイレも生理のときもラクで、衛生的で、ツルツル感覚が気持ちがいいという、ハイジニーナ。ということは今後、「ワキ・両ひざ下脱毛で200円(税込)」コースでサロンの門を叩き、自然に全身脱毛コースへとステップアップ、さらにもう一歩踏み出すようなハイジニーナ女子が増える可能性もあるかもしれない。
ちなみに、男性のアンダーヘア処理も、ムレない、臭わない、絡まない、と流行っているのだそう。もしかしたらそうしたツルンツルン男子、試しに「ひげ脱毛(2回1000円)」を始めたものの、いつの間にやら、すね毛も胸毛もなくなり、最終的に「全身不毛地帯」になってしまったのかもしれないけれど。