まだまだ貧乏。「モナコでトップ」目指す


【1】ビンテージカーは60~70台所有。【2】1500年代からのワインが眠るブルゴーニュのカーブ。【3】ピレネーの古城。【4】コレクターカー「デューセンバーグ」。【5】ウルトラ富裕層限定のベニスの仮面舞踏会。【6】スイス、サン・モリッツの湖上にて。

加藤氏のビジネスの目的は、「人生を愉しむこと」。目標は「人生を愉しむ」であり、そのための手段は「毎日を愉しむこと」である。こういった思考は、加藤氏自身が「異次元の成功者たち」と呼ぶ、モナコの富豪たちの生き方に学んだのだという。

「彼らは自分が楽しくないことは仕事にしない。ビジネス相手も自分たちが認めた相手なら惜しげもなく愛情を注ぐ。そうやって横のつながりでビジネスを大きくする。まさに仲間づくりの一環が仕事。頭を下げ、お願いしながらのビジネスなんてありえない」

日本でいくつもの男のプライドを掲げ成功を手にしてきた加藤氏。が、モナコ暮らしで富豪と接するうちに「プライドは一つ」でいいと気づかされた。

「モナコでトップを取るという想いこそが、僕のたった一つのプライド」

そのための戦略として、ビジネスパートナーはすべて“自分よりも格上の人物”に徹底した。共同ビジネスの収益配分は8対2。どんなに巨額でも、加藤氏の取り分は2割と決めている。

「自分一人の仕事で100%の利益を手に入れたとしても、異次元のパートナーと組んで手にする2割には到底及ばない。格の高い仕事は格上の人間とするからこそ。パートナーに多くの利益を渡してモナコ富豪のトップにのし上げる。そうすれば、僕はそのトップの抜き方ならわかると思っているから」

モナコ最下位から2年。数百億円規模のビジネスを手がけても「まだまだ貧乏」の、最下位集団だという。加藤氏がもっと上の大富豪をめざす理由は、多くの人に「一人では決して見られない景色を一緒に見てほしい」から。加藤氏の目を通して富豪の世界、そして世の中を見てほしいと、さらなる金持ちをめざす過程こそが加藤氏自身の「冒険」であり、自らを冒険家と呼ぶゆえんなのだ。加藤氏が見聞きし、経験する未知なる富裕層の世界への道程は、逐一「冒険家加藤学応援隊」のメンバーに対して公開し、感動と驚きの冒険を共有している。

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