ダイエットはノウハウより知識が大事

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野菜をよく食べる家ほど世帯年収が高い

ダイエットも同じく、正しい知識を持っているかどうかが大事。単純にカロリーを減らしたり、体重を減らすだけでは、すぐにリバウンドしてしまいます。運動もそう。わざわざジムに行かなくとも、階段を上り下りするだけでもいいのです。慣れてくると1フロア20秒から30秒で上れるようになります。これはエレベーターとほぼ同じ時間です。それに階段を使うということは、災害時に避難経路を確保する大きな意味もあるのです。特に雑居ビルのレストランなどに行くときは必ず階段を探すようにしています。

私は食事や運動を意識するようになって5~6キロやせました。しかし、これも体重だけ量っても健康管理はできません。体組成を測り、自分の体脂肪率が何%で、筋肉量が何%で、骨量が何%かという組織の変化を把握することが大切です。

よくダイエットといえば、食欲のコントロールが重要だといわれますが、食欲は交感神経と副交感神経に左右されるので、人間はストレスがたまると食べたくなる。ここで大切なのは食べることを我慢しないということです。そこで質の高い野菜をたくさん食べるのです。

といっても、いやいや野菜を食べては苦行でしかありません。そこで野菜がおいしいというのを体感するためにも、正しい調理法を知ることが重要です。何も無農薬野菜を買わなくても、スーパーの野菜でも十分おいしく食べることができます。スーパーでかごいっぱい野菜を買っても2000円くらいです。ところが、かごいっぱい加工商品を買ったら、大変なことになっちゃいますよね。

私は適切な調味料のパーセンテージ配分を覚えているので、レシピはほとんど見ません。料理はロジック。この料理は塩分を何%にするのが最適か、それをしょうゆや味噌に替えると何%になるかということを知識として身につけておけば簡単です。目安としては直接食べるサラダや汁物は、塩分量0.6%ぐらいにして、焼き物などは0.8%程度。佃煮やきんぴらみたいに保存したいものは1%ぐらいが適量です。薄味が0.6、普通味が0.8、濃い味が1.0という塩分比率を覚えておくと便利です。調味料にはパッケージに塩分が何%と記されています。しょうゆや味噌を入れるときは、たとえば塩分16%だったら、100%の約6分の1なので、適量塩分の6倍の量を入れればいいだけです。