ネイマールにはチームの団結というものを理解させ、それぞれ個々の良さをチームの向上に役立たせるということを理解させる必要がある。これこそ、彼に対して強調しておきたい精神だ。こういうのは少しずつ悟っていくしかなく、人生を重ねるなかで教わることであり、指導者たちの助言を受けながら、選手権や大会といった場で実践して学ぶしかない。
彼には偉大なリーダーになれる素質もそなわっている。今後2年、3年、5年でもっと高みに上っていく選手であり、そこからさらに10年の明るい未来が待っていると思う。
――メッシについてのご意見は?
【スコラーリ】メッシはファンタスティックのひと言に尽きる。個の力が図抜けている。一人でも試合を決められるが、チームのためにプレーしている。
――クリスティアーノ・ロナウドは?
【スコラーリ】クリスティアーノはメッシと同じくらいファンタスティックだ。
――クリスティアーノ・ロナウド、メッシ、ネイマールの3人を比べるとどうか?
【スコラーリ】3人とも独自の特徴がある。ネイマールは、どちらかというとロナウドよりメッシに近いところがある。ネイマールは少ない限られたスペースでも動き、突破することができる。メッシも同じで、5メートル以内にいる2人のディフェンスを置き去りにすることができる。ロナウドは2人と比べると、潜在能力をすべて発揮するためにはもう少し多くのスペースを必要とする。
だが、誰がどう言おうと議論の余地はない。現時点で、この3人が世界最高の選手だ。