CMのイメージで志望するのはやめるべし
ユニ・チャームの主力商品は、生理用品、オムツ(子ども用、大人用)からペットケア製品までと、あらゆる年齢層のニーズに応えています。
「赤ちゃん、女性、高齢者がお客様。多様性ある人材が求められるということです。従業員は工場も含めて約3000人。全体の男女比率は8:2。販売は男性が多いが、開発は男女比率5:5で女性も多い」
女子学生は自分が最終ユーザーになる商品を扱う会社を志望する人が多い。商品に思い入れがあるから強みを発揮できる部分もあります。「海外で初めて日本の生理用品のすばらしさに気がつきました」と私が言うと、「応募の動機もそういう人が多いんです」と清水さん。
「CMのワクワクイメージのまま志望してくる人がいたら、やめた方がいいかもしれません。先輩社員も学生たちに対して必ず『大変だよ』と言います。うちは結構厳しいんです。そして採用時にそのことを隠したりしません」
ただ、女性に期待しているというメッセージを常に発信していると清水さんは言います。これは「女性だから」というわけではなく、性別に関わらず優れた人材には期待を寄せる。そのときの「良い人材」という評価の根拠を聞いてみました。
「うちはビジネスモデルをいかにちゃんとまわしていくか、そこが一番の判断基準です」
ユニ・チャームは10年前に導入したSAPS経営モデルという手法を使っています。HPには「ユニ・チャームでは社員が成長するしないは優れた能力の有無ではなく、小さな習慣の差にあると考えており、『行動習慣』と『思考習慣』を身につけているか否かだと考えています。「やってみよう!」という気持ちになること、そしてそれを愚直に「取り組み続ける」ということです。これらを身につけるための仕組みを「SAPS経営モデル」というユニ・チャーム独自の経営手法で運用しています」とあります。(http://www.unicharm.co.jp/saiyo/about_saps.html)