2.趣味やタレント……。子供が好きなものの話をする

思春期の子供たちは自分の興味のある話ならいきいきと話をします。ゲーム好きな子は多いので、私は初めて会う子に対してまずはゲームの話をすることが多いです。

私の生徒に2年近く不登校になってしまっている男の子がいました。勉強を教えるつもりでその子の家に伺ったのに「勉強を教えるつもりなら来なくていい」と言われたので、彼が大好きなゲームをすることにしました。アニメも好きというので、アニメの聖地・秋葉原に出かけたり、彼の趣味に徹底的に合わせたのです。

ある日、彼は「いよいよこの時がきた」と言って机の下から教科書とノートを出して「勉強する」と言ったのです。そして2年間分の勉強を3カ月でやって学校のみんなに追い付いてから学校に行きたいと言い、ものすごい意欲で勉強しはじめたのです。

これは珍しいケースかもしれませんが、彼の趣味に合わせたことで、心を開いてくれた好例です。ゲーム、タレントの話、ペットの話、女の子ならファッションの話など、親としてはあんまり興味がないことも多いと思いますが、子供はこういう話こそしたいのです。

子供の趣味を否定することは、子供自身を否定することにつながります。娘が好きなアイドルをテレビで見ていたときに、「この男のどこがいいんだ」と言ったお父さんがいました。お父さんには、否定するつもりはまったくなかったのですが、娘はひどく腹を立てて10日間、口をきかなかったそうです。

夢を否定されることでも子供は傷つきます。「甲子園に行きたい」「女優になりたい」と子供が言ったとき、「そんなのなれるはずないでしょ。もっとすごい子がいるんだからあなたは無理」とか、何げなく言ってしまっていませんか?

子供の趣味や興味は子供の存在そのもの。不必要な否定はしないほうがいいでしょう。