“サッポロらしさ”を追い求める

 

サッポロビール 代表取締役社長
尾賀真城(おがまさき)
──今後目指す事業展開は。

【尾賀】我々の原点は、「おいしいビールをたくさん提供したい」ということ。「黒ラベル」や「ヱビス」といった既存のブランドをこれからも磨いていくと同時に、今回の「まるごと国産」のような、消費者が“これまでと違うもの”と受け止めてくれる新しい商品を作っていきたい。また、世界も見据えている。北米ではサッポロはビールのトップブランドの1つになっているし、昨年サッポロビール初の海外工場がベトナムに完成し、東南アジア市場に向けて生産体制を整えたところだ。国内のビールだけを見ていると需要が減っているが、世界にはビールメーカーとしてまだまだトライすべきことが残っている。さらに、ワイン、焼酎、洋酒など、あらゆるアルコールを提供し、お酒の多層化にも対応していく。

──“サッポロらしい商品”とは。

【尾賀】2つの軸で考えている。ひとつは、お客様のニーズに丁寧にこたえるものだ。たとえば、ビールを飲みたいけれど痛風が気になるという方のために、世界初の「プリン体0.00」と「糖質0」を実現した「サッポロ 極ZERO」は好評をいただいている。

もうひとつは、我々の研究成果から派生するものだ。先日、ホップのエキスがアルツハイマー病の発症や進行を抑えるとの研究結果が、京都大チームのマウスによる実験で明らかになった。サッポロビールは、京大とライセンス契約を結び、ホップを使った商品開発を進める。今後はこういった分野にも我々の研究を積極的にいかしていきたい。

<商品スペック>
商品名:まるごと国産
スケジュール:2014年 4月22日(火)発売
発売品種:350ml缶
商品スペック:酒類品目/ビール 原材料/麦芽・ホップ アルコール/5.5%
販売エリア:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県、茨城県、栃木県、群馬県
販売ケース:限定5万ケース( 350ml缶×24本)
インターネットで限定予約販売中
http://www.sp-mall.jp/shop/g/gS2-sb004003501200/

(阿部克俊=構成 有留もと子=文 木村基=写真)