今年は買うべき時期が例年とは違う
秋が深まるとエアコンをつけなくてもよくなり、「今年も古いエアコンで、なんとか夏を乗り越えられた」と思う人も多いでしょう。
一般にエアコンの寿命は10年といわれていますが、内閣府の調べによると、14年ほど持つそうです(※1)。今年は2026年なので14年前といえば2012年ごろで、2011年の東日本大震災の影響で「省エネ」意識が急速に高まった時代でした。LED電球や省エネ家電への買い替えが進み、この時期にエアコンを購入したという人も多いのではないでしょうか。
そうして10〜14年使い込んだエアコンの買い替えにおすすめなのは、例年なら9〜10月、または3〜4月です。なぜなら一部のエアコンの価格が下がるからです。
エアコンの発売時期は年2回で、5〜6月と10〜11月ごろ。つまり、その1〜2カ月前は、型落ちする旧モデルが安くなるのです。メーカーや店舗にとって、室内機と室外機がセットになっているエアコンは倉庫を圧迫する大型家電なので、値引きしてでも早く売り、次の商戦のために倉庫を開けたいという思惑もあります。だから、お買い得になるのです。
しかし、今年だけは違います。例外的に10〜11月に新製品を買うのがおすすめです。
※1 内閣府 経済社会総合研究「消費動向調査(2025年12月実施分)」より
「エアコン2027問題」は何だったか
今年、経産省が16年ぶりにエアコンの省エネ基準を改定したことから、「2027年新基準」「新省エネ基準」対応と呼ばれるエアコンが販売され始めました。これらは省エネ性能が、従来品より最低でも13.8%向上しています。長時間使うリビング向け12~14畳用のエアコンだと34.7%も省エネになるため、電気代が大幅に安くなるのです。
この省エネ基準の改訂により電気代は安くなるものの、エアコンが高くなるという憶測が広がったのが、今年6月ごろに騒がれた「エアコン2027年問題」でした。従来は6〜7万円で買える6畳用エアコンの価格が上がって20万円を超える、というウワサが広まりました。そのため駆け込みで購入する人が殺到し、昨年比で1.3〜1.5倍(台数比)のエアコンが売れたといいます。
しかし、実際の店舗を見てみると、旧基準と新基準対応モデルの価格差は4万〜5万円程度です。詳しくは後述しますが、エアコンの寿命を10年とした場合、新基準対応モデルなら累積電気代が安くなるので、本体が4〜5万円高くなったとしても、電気代で相殺されるので、わざわざ旧基準のエアコンを買うメリットはあまりありません。
そこで筆者の結論です。「2026年に限っては、型落ちを買うメリットがほぼないので、新省エネ基準に対応した新製品を買うべき」というわけです。


