AIの文章生成能力が上がり、学業や仕事で使う人も増えてきている。ライターの飯田一史さんは「AIは学術論文を大量に学習しているため、生成する文章が論文調になることがある。それはときに不自然であり、読者に『まだるっこしい』『AIくさくて読みづらい』という不快感を与えてしまう」という――。
※本稿は、飯田一史『文章からAIくささを消す方法 ポン出し原稿の直し方とAI文体の見抜き方』(星海社新書)の一部を再編集したものです。
AIが書いたと一発でバレる表現
「〜を意味している」「可能性を示唆している」「〜ことを示している」「傾向を示している」「点に留意が必要である」「ことが知られている」「ことが確認されている」「ことが明らかになっている」はいったん全部消せ
AIは学術論文を大量に学習しているため、またツッコまれやすさを回避するために、断定を避けた表現を使う。
アカデミックな文章では、「言い切り」は好まれない。また、ヘタに断言しないほうが、AIを使っているユーザーから、否定的な評価やツッコミを受けにくくなる。だからAIはあいまい表現を使う。とにかく、言い切りたがらない。
それも「だろう」「かもしれない」「と思われる」くらいのほうが日本語としては自然な場合でも、「〜を意味している」「可能性を示唆している」「〜ことを示している」「傾向を示している」「点に留意が必要である」「ことが知られている」「ことが確認されている」「ことが明らかになっている」といった表現を使う。
まだるっこしく、論文調というか、外国語文献を直訳した感じがする言い方だ。英語で“indicates”や“suggests”を含んだ文章を書いてから、それらを日本語にしているのではないだろうか。

