中国国旗がプリントされた基板上のマイクロチップ
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中国で開かれたロボット競技大会は、SNSに動画が投稿されてアメリカ人の笑いを誘った。だが最後に突き付けられたメッセージは大きい。アメリカは重大な機会を逸しているというメッセージだ。中国のテクノロジーを締め出したアメリカに望みがあるとすれば、それ以外の国の中でトップに立つことくらいだろう。

北京で8月22~26日に開かれた2度目の世界ヒューマノイドロボット競技大会。アメリカを含む十数カ国のチームも参加したものの、中国のロボット業界は圧倒的で、基本的には中国勢同士の争いだった。

アメリカもかつてはこの感覚を知っていた。しかし今、世界トップクラスのロボット機器メーカーは全てが中国企業で、中国企業の今年の出荷台数は最大6万台に達すると予測されている。市場規模は2027年までに30億ドルに近付く見通しだが、アメリカ企業が大きなシェアを獲得できる公算は薄い。

中国の大手SNSでは、2足歩行ロボットが転んだりバラバラになったりする様子を見て中国のユーザーも笑い転げた。だがそれは、違う種類の笑いだった。彼らは自分たちの勝利を認識し、もうロボット競争の決着がついているかもしれないことを認識していた。

ロボット競技大会は単なるエンターテインメントではない。今年は600以上のチームから2000台のロボットが各種競技に参加して、概念実証デモや実用化できる製品を披露した。

視聴者の注目は当然ながら、短距離走や走り高跳びといった陸上競技の花形種目に集まった。一方、投資家が着目したのは、小売りやサービスなどの分野で実用化できるロボットの進展状況だった。

サービスロボットはホテルの客室清掃、オフィスの清掃、店舗の棚への商品補充といった業務分野で競い合った。中国の大手ロボット開発企業AGIBOT(上海智元新創技術)は、消防ロボットと図書館の蔵書整理ロボットでそれぞれ金メダルを獲得した。

どんな市場であれ、真っ先に成功を収めることには真の経済的メリットがある。そこで中国のロボット業界は大手も中小もハードウェアとソフトウェアの両面でしのぎを削る。自分たちの進展の速さを披露できる場は、まだそれほど多くない。

ロボットは決して人間ほど万能ではないかもしれない。だがプログラミングによって特定の作業をうまくこなすことはできる。今年は2台のロボットランナーが100メートル走でウサイン・ボルトの持つ9秒58の世界記録を破り、昨年の大会のタイムを半分以下に縮めた。