3.値下げをする経営者とは仕事をしない

私のコンサルティングフィーは決して安くはない。

しかし、その金額が負担とならないほどに、業績を上げることを約束している。フィーは、私への期待の表れである。

清水の舞台から飛び降りるような覚悟で発注してくださるお客様の期待に、全力で応える仕事がしたい。

といっても私がするコンサルティングは、きわめてコストパフォーマンスに優れた投資だと確信している。実績がそれを物語っている。

値下げを要求するというのは、それを十分にご理解いただけなかった証拠だと感じる。

多少高くても五十棲にぜひ力を借りたいと思ってくれない人と、仕事をしようとは思わない。

ここまで読んで、「客を選ぶなんて傲慢だ」と思う方もいるかもしれない。

しかし、目指す方向性の違うお客様と無理に仕事をしても、結果的に業績を上げることができず、相手にとってもマイナスとなってしまうのだ。

また、これは業績の上げやすい会社をスクリーニングしているというわけでもない。

難易度は高くとも、自分が最高のパフォーマンスを出して、業績アップに寄与できると判断すれば、お受けする。単純に、相性の問題なのだ。

どんな相手であっても最高のパフォーマンスを出すのが、ビジネスマンのあるべき姿だとおっしゃる方もいるだろう。

それはごもっともだ。しかしそれは理想論のように思える。

全方位型に力をつけることは、長所を伸ばしていくよりも時間がかかり、効率も悪い。

人生は短いし、その中で手がけられる仕事は限られている。私は、自分が最も貢献できることに力を入れたいと思う。

※本連載は『おれが浮いてるわけがない。』(五十棲剛史 著)からの抜粋です。

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