国民の「理解が得られるものとなることを」

ほかの場合も、ほぼ同様に「控え」てこられた(令和2年[2020年]3年[2021年]6年[2024年]それぞれお誕生日に際しての記者会見や、令和6年[2024年]の英国ご訪問に際しての記者会見など)。

しかし、今回だけはご様子が違った。あえて以下のように、おことばを続けられた。

「皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にすることだと考えており、こうした皇族数の確保の在り方についての議論においても、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」
オランダとベルギー公式訪問を前に、記者会見される天皇陛下。2026年6月11日午後、宮殿・石橋の間(代表撮影)
写真提供=共同通信社
オランダとベルギー公式訪問を前に、記者会見される天皇陛下。2026年6月11日午後、宮殿・石橋の間(代表撮影)

天皇陛下の不安と危惧

このおことばは、それ自体としては、皇室のお立場から至極当然の正論を提示されただけのように、見えるだろう。しかし、目の前の政治の現実と突き合わせると、深い意味合いが受け取れる。