舗装されたコースは意外と限られている

また、高尾山にはさまざまな登山道があるが、ルートごとの遭難者数を見ると、ケーブルカーの地上駅付近から山頂を結ぶ1号路が過去5年の総計で160人と飛びぬけて多い。2番目は沢沿いの登山道を歩く6号路で58人。3位となるのは急傾斜の尾根筋を歩く稲荷山コースで46人となっている。

この点について同消防は「1号路は気軽に登れるコース。このコースを選ぶ方も多い。下山時にケーブルカーが混みあっている場合、徒歩にて下山途中で体調不良や転倒して救急車を要請されるケースがあります」と言う。6号路、稲荷山コースについては「ふもとから山頂まで距離があり、岩場、急斜面もあるため上り、下りでの両方で要請はあります」と語る。

では、なぜ高尾山の遭難者数がこれほど多いのか。要因のひとつとして挙げられるのは、高尾山の入山者は登山者ばかりではないということだ。冒頭にも触れたが、かなりの数の観光客が訪れ、歩き慣れない登山道に踏み込んでしまう。そこに遭難多発の要因が隠れていると思うのだ。