Q国と地方を合わせて1200兆円を超える債務残高。国民1人当たりに換算すると940万円強にものぼり、その削減はまったなしの状況だ。それにもかかわらず、歳出の削減は一向に進まず、国民の問題意識の高まりもいま一つの感がある。どうしてそうなってしまうのか。

人間は予測していなかった事態が起こると、とっさに身近にあるリスクを避けてしまう。いまそのリスクをとっておけば、長期的には利益が生じるとわかっていても、目先の損失を我慢できない。こうしたことを行動経済学では「近視眼的損失回避行動」と呼んでいる。

ハイキングに行って食べかけのおにぎりを落としそうになり、あわてて反対の手で掴んだ。しかし、残りのおにぎりが3つ入っていた袋を落としてしまい、結局おにぎりを1つしか食べることができなかったというようなことが、近視眼的損失回避行動に当たる。

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