監査の結果、目的外支出が認定

そもそも議会活動の報告と政治活動としての街宣をどう区別するのか、共産党に訊いてみたいものである。「日本共産党」と大書された看板をつけた宣伝カーで演説すれば、聞く側は「共産党の政治活動だ」と認識するだろう。

じっさい、区議らが訴える内容は区議会報告の範囲にとどまらず、国政での政権批判や「軍拡反対」「改憲反対」なども含まれている。区議らは政府批判の演説の末尾に「……と区議会でも訴えています」などと付け加えれば、政治活動ではなく区議会報告になる、と考えているようだ。しかし、そんな詭弁は世間に通用するものではない。

結局、監査の結果、目的外支出が認定され、共産党区議団は費用を返還することになった。じつは、政調費から宣伝カーの使用料を共産党地区委員会に支払うことは全国の党組織で行われていたが、品川区議団のこの一件以後、共産党本部から「宣伝カーの使用に政調費はつかわないこと」が各地方議員団に通達された。