俊敏な動物なのに人に踏まれやすい
ネコの飼い主には、ネコの尾をうっかり踏んづけたり、足元のネコを蹴飛ばしたりしたことがあると思います。なぜ、ネコは俊敏な動物なのに、人に踏まれたりするのでしょうか?
その理由のひとつは、ネコは警戒心が強いわりには、「上」からの接触には無防備だという点です。野生時代、ネコは高い木に登って身を守っていたので、上からの脅威には、警戒意識が薄いのです。
加えて、ネコは、緊急事態に直面すると、すばやく逃げるのではなく、その場に止まってしまうという習性があります。交通事故に遭うネコも、走り抜ければ助かったものを、驚いて立ち止まり、そのまま轢かれてしまうことがよくあります。
というわけで、ネコは、上からの攻撃に無防備なうえ、とっさのときにフリーズしてしまうため、人の「足」を避けることができないのでしょう。危ないと思っても、その場にとどまるので、人間に踏まれてしまうというわけです。
抱っこを嫌がるネコの本音
ネコが膝の上に乗ってきたので、抱きかかえて撫ではじめると、すぐに逃げ出してしまう――というように、ネコには、人の膝の上に乗るのは好きでも、抱っこは嫌いというタイプがいます。
その理由は、抱っこされると、逃げ出すのが難しいため、本能的に不安を覚えるからです。
とりわけ、警戒心の強いネコは、飼い主に愛情を感じてはいても、抱っこは嫌がります。
とくに、不安定な抱え方をすると、ネコはたちまち逃げ出していきます。ネコを安定よく抱くコツは、ネコの体をすくい上げたら、お尻を下から支えるようにして持ち上げることです。
人の肩口に前足がくるようにすると、ネコから人の肩にしがみついてくるので、あとは両腕でネコの後ろ半身をすっぽり包むように支えるといいでしょう。

