勧告の「空振り」を責めるのはだれか

10月16日未明に東京都大島町(伊豆大島)で豪雨が発生し、同町で死者・行方不明者41人(10月31日現在、消防庁資料)に上る大きな被害が生じた。私は自然災害の研究者として、またしてもこれまでに繰り返された災害が起こってしまった、という印象を持つ。

今回の災害では、大島町が災害発生前に「避難勧告」をはじめとする避難に関わる呼びかけを積極的に行っていなかったことが報じられている。