バンドの音楽性を更新するきっかけに

『君の名は。』での共同制作は、野田洋次郎にとってもバンドの音楽性を更新する大きなきっかけになった。筆者はこの年、野田に取材する機会があった。そこで彼はその実感をこう率直に語っている。

「この作品で新海さんと一緒にやったことは本当に大きかったです。それまで自分を客観的に見ていたつもりはあったんですけれど、RADWIMPSという存在、野田洋次郎という存在が他者からどう見えてるのかも初めてちゃんとわかった気がする」(『ダ・ヴィンチ』2017年1月号)

特に大きかったのは、物語の骨格を担う楽曲として新海監督から「ど真ん中」を求められたことだと言う。