正解のように見えて実は不正解な解答3つ

生徒が書きそうな解答 例①

「自分の力だけで、なんとかしよう」とがんばって「足し算のデザイン」で機能を追加しても、想定外のことには脆弱である。ゴミ箱ロボットは弱いので、子どもたちの助けを引き出す強さを持っているということ。

入試では少しの部分点しかもらえないレベルですが、本文のおおまかな読解はできていることがわかります。ただし、いくつかの改善が必要です。

まず、この答案では、本文の語彙をそのまま引用しすぎています。比喩を使わず具体的に言い直す必要があります。たとえば、「足し算のデザイン」という作者の表現を「自分ひとりの力で事態を乗り切れるよう、完全さに向けて機能を追加しても」などと一般的な言葉に言い換えて説明します。

自力で完成度を上げていく強いはずのものは、想定外のことが起きると機能しなくなる弱さを露呈します。一方、不完全なもの――ここではゴミ箱ロボット――は、不完全であるがゆえに協働を招き、結果として「完全を目指すものにはできなかったこと」を達成します。生徒には、この不完全なものの強みを書くよう伝えます。