反田恭平と大谷翔平の共通点
ここで思い出すのが、大谷翔平のマンダラチャートである。彼が高校生の時に書いた目標到達シートである。メジャーリーグ数球団から指名を受ける、という目標。そこに向かって何をすべきか考え、実行する。
こいつを装備していれば、就活界隈でも、婚活界隈でも(あるいは恋愛界隈)、そこそこ戦って行ける。そして、このメタ認知能力を最大限に活かしてショパンコンクール2位をもぎ取ったのが反田恭平なのだ。
六甲おろしを歌ってアナウンサーになった彼の後輩には、最終面接で感極まって号泣→内定を勝ち取った猛者(女性ですけどね)もいる。彼女は昔からラジオが大好きでどうしてもこの局に入りたいという想いが昂じて号泣したと後述しているが、ともかく客観的にしっかりとナラティヴになってるところが勝因だ。
ポイントはナラティヴ。語るべき物語を提示できるかどうか。実際にそうなのかは別にしても、こうしたナラティヴをひねり出すことこそがプラン遂行のために必要だということを知っていた。
そうした意味で、反田もナラティヴの重要性を認識していた。自己分析、状況判断、そして展望としてのナラティヴ。
音楽家であり経営者
たとえば、タカギクラヴィア株式会社の高木社長、DMG森精機株式会社の森雅彦社長といった財界人との人脈を切り開き、奈良に世界的なオーケストラ(既にJNOをスタートアップしている)とアカデミーを作るという大きなプランを立ち上げ、そして、自らは指揮者として大成するんだというナラティヴを提示する。
ピアノ道に邁進するというより、オーケストラビルダーのイメージだ。ダニエル・バレンボイムのような。
2025年夏には、ザルツブルク音楽祭で弾き振り(ピアノ・指揮)を披露。8月16日、17日のモーツァルト・マチネに登場し、《交響曲第32番》《ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」》《フィガロの結婚序曲》《ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」》を演奏したのだ。
日本人指揮者がザルツブルク音楽祭で演奏するのは小澤征爾以来2人目だという(山田和樹が2023年に乗ったのはザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭)。
