妻の心は夫への不満でいっぱいだが…

私のセミナーや直接ご支援をさせていただく場合には、必ずご家族でいらしていただきます。ほとんどの場合、お母さんがお父さんに不満を持っています。

「子どもが不登校でこんなに大変。私も毎日が不安。夫には早く帰ってきてほしいのに毎日遅く帰ってくる」

お母さんはお父さんにぐちぐちモード全開です。

家族面談では、お母さん、お父さん、最後にご夫婦で……と、別々にお話をうかがいます。その際に感じるのは、お父さんは、お母さんの不安をなんとかしてあげたいと心から思っているということ。面談のときにお父さんからお母さんへの愛を感じます。

ご夫婦は、もともと「愛」があって結婚したはずです。愛着障害を持っている人は、ちゃんと愛されているのに、それを感じることができにくいんです。

だけど、本当はあなたは愛されています。あなた自身が「愛」を伝えることで、「愛」を感じることができるようになるかもしれません。

相手に求めるだけでなく、自分から愛を伝えましょう。自分から愛を伝えることで、きっと素敵な家族になれるでしょう。是非試してみてください。

手を握る親子
写真=iStock.com/ridvan_celik
※写真はイメージです

趣味や仕事を辞めて子どもと向き合うべきか

もう一つ、お子さんが不登校になったしまったときの親の生活についても注意点があります。それは、「なるべくハッピーに過ごしてください」ということ。

子どもが不登校になると、自分だけ楽しんではいけないと、好きだったことすべてを封印し、大好きだった趣味までやめるお母さんもいます。

でも、これは自分を追い詰めることにつながってしまい、逆効果です。お子さんが不登校のときこそ、好きなことを我慢するのではなく、ご家族が「ハッピーに過ごす」ことを心がけてください。

趣味だけでなく、お仕事も同様です。いまのお仕事が、あなたの好きな仕事ならば、仕事をやめる必要はありません。お子さんが家にいて心配でしょうけど、ある程度の年齢なら留守番もできます。

「仕事に行くよ。留守番よろしくね」と伝えて、いつも通り仕事をしてください。

だけど、もしも好きな仕事でなかったら、これは転職のチャンスかもしれません。実際に、お母さんが転職した途端に、子どもが学校に行き始めたという例もありました。前述した通り、お母さんと子どもの心の状態はシンクロするんです。