「手放す力」が高齢者の心を守る

こういった後悔の苦しみを和らげる方法として、ロッシュらの研究は、高齢者に特に効果的な2つの「自己調整」を提案しています。

1つ目は「後悔を引きずらずあきらめる=『手放す』こと」です。高齢者でこの力が強い人ほど、後悔の感情が弱まり、うつ症状や健康問題も減少しました。

2つ目は「新たな目的や目標を持つこと」です。この研究では、5年以内に達成したい目標の数を参加者に挙げてもらいましたが、多くの未来目標を持つ高齢者は後悔の強さが低く、生活満足度が高いことがわかりました(平均6個の目標を持つ人が多かった)。