メンタルへルス「経営者の3つの誤解」

メンタルヘルス対策を進めていく上で、組織のトップである経営者の意識と理解は極めて重要です。経営層がメンタルヘルス対策を経営課題として位置づけ、その重要性を認識し、積極的に関与することで、企業全体の取り組みが進みやすくなります。

逆に経営者がメンタルヘルスに無関心だったり誤解があると、それは社内の文化や風土となり、従業員も不調を隠したり、相談をためらったりする傾向が強まります。ありがちなのは、以下のような誤解です。

誤解1.「メンタルヘルス対策はコストでしかない」

メンタルヘルス対策に消極的な理由として多いのが「対策には費用がかかるだけで効果が見えない」という認識です。確かに専門家の相談体制整備や研修には一定のコストが伴いますが、最も基本であり、最も効果的な対策は、「経営者や上司が社員の話を聞くこと」です。これはお金のかからない、しかし非常に大きな効果をもたらす取り組みです。人は「話を聞いてもらえた」と感じるだけで、安心感を得て自ら状況を立て直す力が生まれます。逆に、忙しさや無関心から機会を怠れば、社員は不満や悩みを一人で抱え、メンタル不調につながる可能性が上がります。