皇室における男女平等に関する講義

その後、戦前においては、女性皇族が講書始に同席し、話を聞くこともあったようだ。戦後、昭和28(1953)年に講書始の儀が復活したときには、男女を問わず皇族が揃って出席することになった。

愛子内親王が講書始の儀に初めて出席したのは2024年である。実は、その翌年の25年には、皇室における男女平等に関して興味深い講義があった。それが、武田佐知子・大阪大学名誉教授による「古代の衣服と社会・国家・国際関係」という講義である。

武田氏は、そのなかで、奈良時代に東大寺の大仏開眼会が行われた際、そこに参列した聖武しょうむ太上天皇、光明こうみょう皇太后、そして彼らの娘である孝謙こうけん天皇が、性別を超えて同じ白の礼服に身を包んでいたことを指摘したのである。