36年前のパナマ侵攻と同じ手口
ベネズエラに話を戻せば、一連の流れは、1989年12月に起きたパナマ侵攻を想起させる。この時、アメリカのブッシュ政権は、パナマの最高権力者だったノリエガ将軍の麻薬取引疑惑を主張して身柄を拘束、ノリエガ氏はアメリカで裁判にかけられ有罪となっている。
今回、トランプは、「アメリカ国民に多大な被害をもたらす麻薬密輸組織の首謀者であるマドゥロ氏をアメリカ国内で裁くため」と説明した。つまり、あくまで法を執行するためと言うわけだ。これは、運河の支配権維持を目的に行ったパナマ侵攻の理由と同じだ。
ベネズエラへの軍事作戦に関して、アメリカは「麻薬撲滅」対策、とりわけ合成麻薬「フェンタニル」対策の一環と主張している。しかし、「フェンタニル」の生産国は主にメキシコで、原料輸出国は中国やインドである。つまり、「麻薬密輸撲滅」は口実にすぎない。これがアメリカの手口なのだ。
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